「山ガール」と呼ばれる山登り大好き女子たちが、ブームになって久しい近年。私も友達に誘われました。海も山も大好きなので「参加したいな」と思ってはいるのですが、本格的な山に登るとなると、それなりに装備していかないと危険です。
おしゃれなウェアで身を包み、シューズに合羽にステッキと、フル装備で山ガールデビューしたいのですが、もう少し易しいハイキングくらいが私には向いているかなぁと思います。
うちの親戚一同、ハイキングが大好きだったので、子供時代には大人数のグループでお弁当を持って出かけたものです。西賀茂の舟山、鷹峯から沢池、空也の滝に菩提の滝、京見峠から氷室へ、毎年春の恒例行事でした。祖父母から孫まで3世代で歩き、花や山菜の名前を教えてもらったり、そのまま食せる山菜を採ってその場で食べたり、山歩きは魅力いっぱいでした。
小さな川の丸太の一本橋を渡り、細くて険しい道も超え、山頂に着いたときはほんとうに気持ちがよかったです。あの晴れ渡った空と達成感は今でもすぐに胸に思い起こせるほどです。歌ったりやまびこしたり、山水を汲んだり、美味しい空気とおにぎりの味は忘れられないものです。そして今も山菜は採るのも食べるのも大好きです。誘ってくれた山ガール友達のおかげで、そんな楽しさを思い出すことができました。

さとさん