今年の梅雨明けは遅かったですね。でもこのお便りが皆さんの手に届く頃には、きっと暑い夏が訪れていることでしょう。
さて、夏と言って思い浮かべる物はたくさんありますが、私は小さい時の思い出によるところが大きいです。外遊びの途中に玄関先で丸かじりする初夏にトマト。そしてこれまた丸かじりする夏休みのきゅうり。親にねだって買ってもらった機械で作った氷に、舌が真っ赤や真っ黄色になるシロップをかけたカキ氷。大人になって、あの鮮やかなシロップをかける勇気はありません(笑)
実家にいる頃は近所の畑のお母さんが、トラックで野菜を売りに来てはって、毎日その日の朝に収穫した野菜が買えたので、ほんとに美味しかったです。新鮮という極上の美味しい露地モノ野菜。実家の付近はそのようなトラックやリヤカーがたくさん。それぞれの家庭のお気に入りの畑があり、友達のところの野菜と交換したり。そんなことも私の懐かしい夏の風景。
と、野菜の話しがしたい訳ではなかったのですが、今夜食べた上賀茂の美味しいトマトの味が懐かしくて書いてしまいました。
本題はここから。過日橋を渡っているとき目に入った黒い物体。ゆっくりと歩むその姿はカブト虫?あれ、こんな街中の橋の上に??思って近付いてみると、間違いなくカブトムシ。しかも羽の部分に少し傷を持つ、闘いに敗れた武将のような出で立ち。かっこよくて連れて帰ろうかと思ったのですが、手を出すのに躊躇したんです。昔は自分で育て、幼虫もサナギも成虫も平気で触れたのに。いつから怖くなってしまったのかなぁと。大人になるとできることが増えるのに、こんなことに勇気が必要なんて驚きでした。踏まれたら悲しいので、道の端っこに行くのをそっと見届けて帰ったという、オチのない話しでした。まる。