ワードやエクセルなどのOfficeソフト、最新バージョンはパッケージ版ではOffice2019または、サブスクリプション版のMicrosoft365です。
新しいOfficeでは様々な機能が追加されています。少しずつ紹介しましょう。(残念ながら2016以前のバージョンでは新機能はありません)
- エクセルの関数その1
セルの値を判定する関数で「IF」関数があります。ある条件で値を判定しAかBかの処理をします。基本は1つの条件で判定できるのは2通りのAかBかです。
複数の条件で判定するためには、関数をネスト(入れ子)で作る必要があります。
そんな場合に便利な関数が追加されました。入れ子が不要な「IFS」です。
下の例では、点数の値で4つの判定を行いA〜Dの表示を行なっています。
80以上はA、70以上80未満はB、60以上70未満はC、それ以下はDの表示です。
従来のIF関数(セルB2)では、=IF(B2>80,"A",IF(B2>70,"B",IF(B2=60,"C","D")))です。
IFS関数で作成すると、=IFS(B2>80,"A",B2>70,"B",B2=60,"C",TRUE,"D")です。
式内のカッコの数を見ても入れ子になっていないのがわかります。IFSでの最後の判定条件で「TRUE」を指定すれば「以上の条件に合わなければ」の意になります。
計算結果は同じ |
IFでの関数入力ボックス 1つの条件しか指定できないので入れ子になる |
IFSでの関数入力ボックス 複数の条件を1つのボックスで入力できる |