2017年7月1日土曜日

他人の日記

最近目にした記事。ある小学生が宿題で日記を書いていた。父親が内容を見ると一緒に出かけたはずの日に、全く別の行動が書いてある。不思議に思ってたずねると、これは「他人日記」で、友達の日記をその友達になったつもりで書くという宿題だと。
 例えば、公園に遊びに行った友達が、誰と行って何を思ったか、どんな遊具が好きかなど、自分なりに想像を膨らませて綴っていくという作業。直接友達から聞いたことも含め、友達の行動を思う中で、長所に気付いたり、自分と共通する部分を発見したりする。教科書の文字で同じことを読むより、実際の友達のことを思いながら考えるという、よりリアルな感覚がとても大事な体験だなと思いました。
 ひと昔前に、K・Y(空気がよめない)という言葉が流行りました。他者の気持ちを想いはかることを大切にしてきた、日本文化ならではです。「空気を読む」その時の多勢の思惑とか雰囲気を察知することを求められる言葉で、場違いな行動を嫌悪する表現です。周りと違う事をすると悪目立ちしてしまうからです。

 何時でも自由に自分の考えや感情を言葉にして表現する外国人の方からすれば、なんと高度な技術でしょうか。少数派や他との違いを柔軟に、逆に良しとして受容する外国人の友人とは、あれこれ考えて思い悩んでいるより、ストレートに言葉にする方が関係は上手くいきます。でも、相手の気持ちを考えて発せられた言葉は、何気ない一言であっても心に響くものだと私は感じています。
 人の心は常に変化しているもの。先の小学生の宿題のように、空気でなく、その時、瞬間の相手の気持ちを読む日本の文化を大切に、少数派も堂々と生きていける世界になればいいな、と思うサトです。

7月は祇園祭

 七月というと「祇園祭」ですね。一か月に渡り様々な神事が行われる八坂神社のお祭りです。中でも山鉾巡行はそのメイン行事ですね。遠目で見ていると優雅な感じかしますが、間近で見ると鉾が軋む音など迫力があります。
 数年前から巡行は17日の「前祭」と24日の「後祭」に別れました。(元々は分かれていたそうなので元に戻ったということでしょうか)。前祭は長刀鉾を先頭に23基の鉾が立ち並び、お祭り色もあり町中が賑やかですが、後祭は鉾も10基と少なく、少し落ち着いた雰囲気になります。双方とも巡行の後に行われる「神幸祭」「還幸祭」が実はメインだったりします。知り合いに、その神輿の担ぎ手がいるので、見に行きたいと思うのですが、尋常じゃない、あのあまりの人出に行けずにいます。
 昨年は後祭の宵山に訪れ、鉾を見て廻りました。もう梅雨も明けていて、日中だったのもあり、「暑い」の一言。10基すべて見て廻りフラフラになりました。中でも近年復興した船の形をした「船鉾」がたいそうな人気でした。宵山では中に入れる鉾もあり、興味深いものです。また、各鉾町ではそれぞれ朱印があり、それを巡る方も大勢おられました。もちろん私もその一人。後祭の御朱印はコンプリートです。(このおかげでフラフラになりましたが)
今年も前祭の日や、宵山などは休みにあたっているので、御朱印巡りに挑戦…とも思うのですが、なんせ23基ありますので、今年は全部は無理かもしれません。
天神祭(大阪)、神田祭(東京)と、日本の三大祭りの一つともいわれますので、人の多さは報道のとおりです。 祇園祭が終われば夏本番です。夏好きの私にとって、今年の夏は何が起こるのか…毎年ワクワクでです。楽しみな夏になりますように。