2016年9月1日木曜日

お彼岸にいただくもの

楽しい夏もあっという間に過ぎ去り、暦は秋になりました。まだまだ残暑は続きそうですが、みなさんお元気でしょうか。
 9月といえば、中秋の名月にお彼岸やお祭りなど、季節の行事も多いですね。甘いものが好きな私は、子供のころからおばあちゃんの手作りのおはぎを食べるのがすごく楽しみだった記憶があります。
年間を通じて行事食は色々ありますが、お寿司にしてもお菓子にしても、おばあちゃんの味がやっぱり口に慣れていて美味しい!その味は母に受け継がれ、そして私に・・・とはいかず、いまでもやはり母の味にはかないません。
 もう当たり前のようになっている物もある行事食ですが、それぞれ意味があり、その時期に叶った食材をいただくことによって元気になったりして、昔の人の智慧はすごいなあと改めて感心します。で、歴史を遡ってその意味を考えてみようかなと思ったのですが、その大半を食欲と満腹中枢が占めている私の脳は(ここは笑ってくださいね)歴史的意味より「おはぎ」と「ぼたもち」の違いってなんやろう?という疑問が湧いて、調べることにしました。そんなことも知らんかったんかい!と言わず、お付き合い下さいね。
 答えは簡単。漢字で書くと「牡丹餅」と「御萩」。その字の通り、春の花である大ぶりの丸い牡丹に見立てた「牡丹餅」は、こしあんで春のお彼岸の中日(春分の日)にいただくもの。秋に咲く小さい萩の花に見立てた、粒あんで作る「御萩」は秋のお彼岸の中日(秋分の日)にいただくものだそうです。
昔は超贅沢品であった砂糖をふんだんに使用して、その季節のお花を模して作った御萩や牡丹餅をご先祖様にお供えする。そんな日本人の心こそを受け継いでいこうと思ったサトでした。

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