ジャンジャンと早朝からにぎやかな蝉の声で起こされるのが、早くも懐かしくなる季節ですね。今年はお盆の前、立秋の頃から風が少し変わり、秋のような夜もありました。台風の影響もあったのでしょうが、季節の移り変わりが前倒しで早くなっているように感じます。皆さんはどんなことで秋を感じられますか?ヒグラシの鳴き声やとんぼなど虫たちの変化、吹き抜ける風の爽やかさや空の高さなどなど、やはり体感できるというのが、四季を持つ日本の貴重な良いところかなと思います。それプラス、目で見る季節感ということも日本人は昔から大切にしてきたのではないでしょうか。
今では年中ほとんどの食材が手に入るようになってきていますが、松茸などその季節ならではの旬の食材が市場に並ぶのも、秋の風物詩です。それに最も京都らしいなと思うのは装い。和装では季節の決まり事があり、多少自由にはなってきてますが、
9月に入ると夏の上布や紗や絽から単衣になり、10月からは袷の着物に、柄も夏から秋へと変わる。私が初めて社会人として働いたのが西陣関係だったので、展示会等で和装の方々と接することが多かったこともあり、その装いで、どんなに気温は暑くでも秋を感じたものです。花街の舞妓さんの着物と帯、髪飾りひとつとっても月によって変化をつけるという、日本のなかでも特に京都の素敵な感性だなと思います。おもてなしの心にも通じるなぁと。
今の時代、洋服は冬でも袖のないものや、夏でもブーツなど何でもありで、自由なファッションは個性を最大に発揮できてとても魅力的です。が、季節感を大事にしてきた日本人の心は残したい文化だなと最近思います。日本に京都があってよかった。笑。
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