先日、ヨモギ団子を作って食べる機会がありました。久しぶりにヨモギのあの独特の香りに癒されながらいただきました。
高齢の上に以前に歯医者さんで起きたアクシデントが原因で、少しのことでもむせてしまうようになった父。そのせいで医者からも「お餅」は食べないようにと。でも最後の晩餐は「お餅」というくらい、父の大好物。もう何年も我慢して来た父が体調を崩し、あまり食欲もないとき、ポツリと言ったひとことが、「ヨモギ餅が食べたい」。母と相談して、お団子ならお餅ほど粘らないし、小さくして口に運んでよく噛めば大丈夫なのでは?と。
昔は春にはよく山菜摘みに出かけました。ワラビやゼンマイ、イタドリにコゴミやツクシ。もちろんヨモギも摘んであんこ餅にして食べていました。今は衛生上の理由もあり、そこらへんにあるものを摘んでくるのも少し不安。かといってお店にいつも売っているものでもないので、そこはネットの出番。「はい、検索!」ありましたよ、無農薬・無添加、ヨモギを粉にしただけ(袋に書いてあることを信じて)のもの。そして粉もうるち米の粉ともち米の粉を、より嚥下しやすいようにブレンドしました。そこにヨモギをまぜて。昔のように葉を茹でて潰している時のようなあの独特の良い香りと、科学実験しているような感覚はないですが、ふんわりいい香りがして、作っている時から癒されました。父も嬉しそうに味わって美味しく食べてくれました。
オリジナルヨモギ団子は春の味がしました。それにしても、ヨモギはお餅の材料に、沖縄では健康長寿の薬草として調理したり、お灸のもぐさだったり、色々な顔を持っていますよね。春はいろいろな植物が芽吹く季節、味も香りもたっぷり楽しみたいです。
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