一番わかりやすいのは「お顔」。 関東雛は目が大きめ、口元がほころんでいるふっくらとしたお顔。それに対し関西風の京雛は切れ長の目、鼻筋が通っている京美人と言われるお顔。果たして、それは美人なのかどうか好みの問題と思いますが。
そして飾り方。関東は、向かって左に男雛(おびな)右に女雛(めびな)。関西はその逆に並べます。これは座る位置の上位の考え方に違いがあるからで、古来日本では身分の高い人が左側に座る左上座という考えがありました。ところが、明治天皇が東京に移り、大正天皇が即位した時、右が上という西洋文化の考えが取り入れられ、皇后陛下の右に立ったと言われています。それが定着し、関東雛は向かって左に男雛が座るようになったとの説が有力。一方京雛は、古来の「左上座」のスタイルが残っています。

ちなみに、私の家では遅れることなく雛人形は片付けていたはずなのですが…(笑)