2019年3月1日金曜日

とっとと仕舞わないと…

 春らしい気候になってきましたね。日の出も早くなり、気持ちの良い季節です。でも、花粉症の方にとっては、これからしばらくストレスですよね。3月のイベントといえばまず浮かぶのはやはり雛祭りでしょうか。特に女の子のいる家庭では飾った雛人形を楽しんだ後は、早くしまわないとお嫁に行くのが遅れるとかなんとか。それは迷信で、だらだらせずにきっちりと片付けられる女性に、というしつけの意味の方が本当でしょう。婚期はさておき、雛人形にも東西の違いがあるようです。
 一番わかりやすいのは「お顔」。 関東雛は目が大きめ、口元がほころんでいるふっくらとしたお顔。それに対し関西風の京雛は切れ長の目、鼻筋が通っている京美人と言われるお顔。果たして、それは美人なのかどうか好みの問題と思いますが。
 そして飾り方。関東は、向かって左に男雛(おびな)右に女雛(めびな)。関西はその逆に並べます。これは座る位置の上位の考え方に違いがあるからで、古来日本では身分の高い人が左側に座る左上座という考えがありました。ところが、明治天皇が東京に移り、大正天皇が即位した時、右が上という西洋文化の考えが取り入れられ、皇后陛下の右に立ったと言われています。それが定着し、関東雛は向かって左に男雛が座るようになったとの説が有力。一方京雛は、古来の「左上座」のスタイルが残っています。
 日本では昔、京都を中心に栄え、その後武家の文化が関東に発祥して以来、現在東京を中心として文化が栄えてきています。文化はその時代の特色を残してくれている立派な財産であるので、どちらが正解というものではなく、両方大事にしていきたいですね。
ちなみに、私の家では遅れることなく雛人形は片付けていたはずなのですが…(笑)

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