2020年11月1日日曜日

色々ややこしいです

 暦の上では…ということをよく聞きます。もう秋は「立秋」、もう春は「立春」です。まだまだ暑いし、寒いです。とてもそう言われてもピンときません。
 暦の上では…、とは旧暦では、ということです。その旧暦ですが、幕末から明治にかけて使われていた「太陰太陽暦」をいいます。明治には今の歴「太陽暦」に改められました。
 旧暦では月が地球を1周する期間を1か月としていました。1周するのに29日くらいなので、季節からすると、12か月で季節が1周り、とはならず13か月くらいかかります。が、毎年13か月とすると多すぎるので、数年に1回ひと月増やす「閏月」を設けて調整していました。(時代劇なんか見ていると「閏2月…」とか月の説明が語られますが、そういうことだったんですね)
 旧暦から今の歴に変わったのは明治5年12月3日です。この日を明治6年1月1日としてスタートしました。ここでひと月のズレができてしまいました。季節の行事がなんだかずれてるなぁ、と思うのはこういう理由だったわけです。桃の節句は桃が咲くには早いし、七夕は梅雨真っ盛り。
 他の歴としては「二十四節気」があります。太陽暦の1年を24等分した季節です。始まりは「立春」終わりが「大寒」です。二十四節気は古代の中国で作られたもので、それを元に日本でも季節の移り変わりの基準としてきました。旧暦では1月の始まりが立春の時期と重なっていました。(年賀に迎春とか初春とか書くのはその名残のようです)

 今でも中国では旧暦の正月として、春節祭が正月より派手に祝われます。
 昔は春夏秋冬が1月から順に、3か月づつ分けられていました。満月は月の15日目と考えられていたので、秋の季節の8月15日は中秋の名月と呼ばれてきました。
調べてみると興味深いものですが色々ややこしいです。

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