2021年4月1日木曜日

言葉は奥深い

 待ちに待った春がやってきました。と言ってもなんだか不穏な空気が残ったまま。手放しでは喜んでハシャイでられませんね。(そもそも、もうハシャグ歳でもないのですが…)
 もうこのままだと「らちがあきません」。…ん?「らち?」何が明かない?このままだとどうにもならない、という意味で使いますが、調べてみると「らち(埒)」とは馬場の柵のことで、この埒が明くことで馬が出られて事が始められることから、決まりがつくとか、物事が解決することを「埒が明く」と言っていました。が今では反対の意で「埒が明かない」と使うことが多くなりました。こんな慣用句、他にもありますよね。
 くだを巻く…グダグダうるさいことをいつまでも言っている様、ですが「くだ」ってなに?「くだ(管)」とは糸を紡ぐ時に使う糸巻車のことで、ブンブン音が鳴ったそう。ずっと鳴っているので、そう言い例えたようです。
 はめを外す…普段制限していることを取り払い、自由に振る舞うこと、を言いますが、「はめ」って?馬に噛ます「はみ(馬銜)」のことで、それを外すと馬も自由に動けることから来ています。字は「羽目」をあててますが。
 慣用句はまだまだ沢山あります。語源を探ってみるのも面白いですね。ほんま昔の人は「上手い事言い」がきっとぎょうさんおったんですね。お洒落ですね。(おまえ、上手いこと言うやんけ!そんなやり取りあったかなかったか?)最近では何でも略する略語などが流行っておりますが、そんなに話したくないですかね。これはSNSの悪影響でしょうか。なるべく入力の手間をなくしたい、そんなことでしょうか。
 「おつかれさま」は「おつ」、「とりあえず、まぁ」は「とりま」、あわせて「とりあえず、おつかれさま」は「とりまおつ」、「まじ?」は「ま?」、「まじ」でも略されてるのに…意味不明です。

 今の時代の若者には合っているのかもしれませんが、このあたりは将来残りそうもありませんね。お洒落じゃない!

これは、目白押し⇒

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